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キャブコンキャンピングカー、アミティにお乗りのお客様から修理依頼の電話が掛かってきました。

修理内容は、「タイヤがバーストしたのでタイヤ交換をしてもらいたい」との内容。
キャブコンタイプのキャンピングカーのタイヤバーストは結構メジャーなトラブルでして、毎年数回はバーストが原因の横転事故が報道される位ですが、今回は幸いそこまでには至らなかった様子。

翌日積載車にて回送入庫した同車。見た目はヒビは多い物のあまりひどく見えないタイヤ周り。
程なく別車両にて到着したお客様に仔細を伺うと、「走行中バンと言う音と同時に後輪が弾けた」とのお話だったので後輪を見てみると・・・ダブルタイヤの内側表面が弾け飛んでました。

タイヤ全数交換でタイヤを手配し、作業に取り掛かります。タイヤを外してみると後輪は全部かなりヤバイ状態。
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上画像は左側の後輪。
ぱっと見はまぁまぁでしたが、よく見てみると・・・
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トレッドゴムが剥離しかかっていました。
右後輪は更にスゴイ状態・・・
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お客様が気付くきっかけになった内側タイヤのトレッドゴムはかなり剥離してしまっており、スチールメッシュの構造材が露わになっています。
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まだタイヤの空気は抜けていなかったので、正確に言うとバースト(破裂)では無いのではありますが、たまたま結果オーライだっただけかも知れません。
タイヤの横に刻まれている製造年刻印を見てみると・・・
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上画像に「4006」と言う刻印がありますが、40が製造週で06が製造年西暦下2桁。すなわち、このタイヤは2006年の40週に製造されたタイヤ。
このお車は10年ほど前に当店で中古車を販売したのですが、近在の方ではないので販売後は一度も当店での入庫歴が無いため整備歴は不明・・・なのですが、上記タイヤ刻印で行くと新車の頃のタイヤが付いたままお乗りだった様子。

種車よりも架装で重量や重心が不利になるキャブコン車特有のタイヤの負担増と劣化が重なり剥離したと推定されますが、横転等に至らなかったのは非常にラッキーだったのかな~・・・と。

車種や架装状態によっては、ロールオフのカタログスペックな状態ですでに重量的にかなり危ない状態のキャブコン車もあります。
摩耗が激しくなくても、キャブコン車のタイヤは定期交換部品と割り切り早めの交換をオススメしま~す。